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イタリアの精神科(SPDC)での一日の流れ

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Abstract blur hospital and clinic interior for background
この記事は約4分で読めます。

こんにちは。ほのかです。

今日はイタリアにあるSPDC(診断と治療のための精神科サービス: 精神科の入院病棟)について書いていきます。

このような情報は一般に公開されていないので、イタリアの精神科医療に幻想を抱いている人の目を覚ますため、そして日本の医療と比較したり日本の精神科入院病棟へのイメージを持ってもらうために、また後世の人が読むとしてその記録のために書いています。

起床・朝食

朝食は午前7時半と決まっています。

朝食として出されるのは画像にあるようなle fresche biscottateという乾燥したパンの一種です。2枚1パックです。

そしてジャム(日によって変わる)と好きな飲み物が来ます。飲み物は貴重なカフェイン源で、私はコーヒー牛乳を飲んでいました。紅茶、コーヒー、牛乳等があります。

精神科ではアルコールが禁止されていて、外部からの持ち込みもできません。

余談ですが、このfresche biscottateはそのままジャムと食べる人もいますが、コーヒーやコーヒー牛乳に浸して柔らかくしてから食べる人もいます。後者のやり方を私は知らなかったので、それでもかなり美味しいことが分かりました。

医療費は無料で、食費も薬代も無料なのです。学生の私にとってはとてもありがたい話です。

日本の一般的な感覚からすると、朝食はかなり軽めなので、すぐにお腹が空いてしまいます。

朝食後に薬を服用します。

診察

平日の9時から11時ごろに、診察があります。

毎日診察があるのは日本の精神科ではあまり普通のことではありません。友達に聞いてみると「週1回か2回が一般的で、外来を診ない日に入院患者さんの診察がある」そうです。私はこれを聞いてかなりびっくりしました。

診察は5-7名程度の精神科医と看護師が行います。そのため「主治医しか私の今の状態を把握していない」といったことは起こりづらいです。主治医という概念自体がないのかもしれません。

2人部屋なので、プライバシーに関わるようなことを話す際には向いていませんが、誰も気にしていない様子でした。それが嫌がる場合には、閉鎖病棟の二重扉になっている扉と扉の間にある診察室に行くこともできるのでしょうが、それをした人を私は見たことがありません。

昼食

12時半ごろに昼食が届きます。

昼食はたいがい遅れて来ることと、精神科に娯楽が少ないため必然的に職に対する期待が上がるため、比較的元気な患者さんが病室から出てきて、昼食が届くワゴンが来るのを心待ちにします。

14床ある病室にはベッドに番号が割り振られていて、その番号と昼食が対応しているようになっています。人によって量やアレルギーに配慮しているためです。そのため「12番です。お願いします」などのように言って昼食をもらいます。

なぜ病室が14床しかないかというと、バザリア法(180号法)に由来します。

昼食は3品のおかず、硬いパン、季節の果物、水です。

パンはかなり硬いです。おかずについては、当日の朝7時半より前に起きて担当の人に会えれば3択から選ぶことができます。

500mlのペットボトルに入った水はすぐなくなりますが、その場合は水道水を飲むことができます。

午後

午後は昼寝をする患者さんが多いです。

起きている場合はスマートフォンを使うか、共有スペースにあるテレビを観るか、病室にいる人たちと話すなどして過ごします。

退院調整にあたってグループホームや施設の人や精神科医と話す場合は、たいがい午後になります。

医学を志す学生さんが実習に来ることもあります。

追加の検査が必要な場合、ほかの診療科に行かなければならない場合もあります。バザリア法により、単科の精神科(manicomio: マニコミオ)はなくなったので、必要な場合の連携もスムーズに行われます。

さらに、TSO(Trattamento Sanitario Obbligatorio: 義務的治療)の期限は7日間と短いため、イタリアでは日本と比べ精神科の平均入院日数が短い傾向にあります。

イタリアの平均入院日数は約13日、日本は285日です。

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夕食

夕食も昼食と同じく、3品のおかず、硬いパン、果物、水が提供されます。

スマートフォンが利用できる時間は19時までなので、時間になったら看護師さんに返却し、充電してもらいます。

夕食が終わると、20時に服薬があります。

服薬はワゴン車に乗った名簿と薬を看護師さんが配ります。ワゴン車が来るまでの時間がとても長く感じられたのを思い出します。薬は原則として数種類、そして用量が多くなっています。日本の精神科では低用量の多剤併用が一般的なので、とても新鮮でした。

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