人間は向上心を持った生き物です。向上心があるからこそ、果敢に新しいことに挑戦できたり、もっとたくさんのことを学び自分のものにしたいと思えるのです。
しかし、インターネットが発達した現代では、自分よりも輝いているひとをたくさん見る機会があります。あなたの発言には30しか「いいね」がつかなかったのに、素晴らしい経歴を持ったインフルエンサーの発言には10000の「いいね」がついている。そういうものを見ると、人間は、自然と劣等感を抱きやすくなってしまうのです。「私は所詮30の「いいね」にしか値しない価値のない人間だ」と思い込んでしまい、SNSでの承認欲求への葉てなき渇望の渦に飲み込まれるひとを、私は多く見てきました。
この記事では、学歴コンプレックス(日本語で、自分より上の学歴を持っているひとへの劣等感や屈辱感を意味する言葉)だけでなく、容姿や能力や対人コミュニケーションにおける劣等感において話していきます。
1 最大限の努力をする
試験においても、最大限努力した結果としての不合格では、爽快感を得られます。しかし、あまり勉強しないで遊んでばかりいた結果としての不合格では、同じ「不合格」という結果にも拘わらず、後悔と自責を抱えやすいのです。それは、あなたが持つすべての力を出せていると思えるかどうかに左右される問題です。
そのため、とにかく全力を尽くし、少しでもあなたが理想とするものを手に入れるように努力してください。
素晴らしい学歴を手に入れたいなら、ひたすら勉強を頑張る。どんな低学歴な学校にいても、そこでトップになるための努力をするしかないのです。
綺麗な容姿を手に入れたいなら、ひたすら肌を綺麗にし、スキンケアを怠らず、必要なら皮膚科などに行きましょう。
対人コミュニケーション能力を向上させたいなら、できる範囲でなるべく多くの人と関わりましょう。
2 たどり着いた場所で満足する
あなたが一生懸命努力して手にいれた場所が、たとえ目標と違うものだったとしても、そこにたどり着いたことへのあなたの努力をほめたたえ、そこで満足しましょう。
あなたが全力を尽くしたのがその場所です。あなたはやるべきことをすべてやったのです。その場所に着くことがあなたがどれだけ最初のステップで血を流し、泣きながら手に入れたものであるかは、あなた自身が一番知っていることでしょう。
たとえその場所が世間から嘲笑されるような場所であっても、あなたは努力してその場所に立つことができたのです。他人は最初のステップをこなしていないため、自己肯定感が怪物のように大きくなり、黒くなり、汚れていき、あなたの成功を羨むために足を引っ張っているだけなのです。あなたの努力不足ではないのです。
3 いまいる場所でも全力を尽くす
いくらあなたがいる場所が素晴らしいものだとしても、そこで満足すると、やがてあなたという花は枯れていきます。なぜなら、人間は向上心を持った、向上すべき生き物なのです。前を向き必死に良い場所に行こうと頑張る人には、より勝利の女神からの贈り物を受け取る確率が増えるのです。
もちろん、すべての努力が報われるものではありません。「努力は必ず報われる」というのは嘘です。その最大の証左は、ひとは皆死ぬ運命にあるということです。罪のない人が苦しんで死に、罪を抱えた人間が死体の上でダンスをするのが人間社会というものです。(参照: インパール作戦)
そのため、さらに上の場所に行くためには、あなたがいまいる場所で努力を続けることが必要不可欠なのです。そこで満足することは大切なことですが、満足することと上を目指すことは両立します。
1から3のステップをひたすら繰り返していくと、劣等感を抱えることが格段に減ります。
どのステップも大切なことです。そうすると、自然と成功への切符を手にできる確率が上がります。
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