こんにちは。ほのかです。
この前、「Fラン大学に入るべきではない」という趣旨の記事を書きましたが、このままだとFランの学生や教師から苦情が出かねません。また、私が半年間日本のFラン大学にいたときの経験を思い返しても、100パーセント不要、意味がないとは言い切れません。
そのため、今回は「Fラン大学に入るメリット」を書いていこうと思います。
1.入試が難しくないため、入りやすい
人によって価値観も状況も違いますが、例えば上位の国公立や私立を受けて、その滑り止めも落ちてしまい、滑り止めの滑り止めである大学にやっと合格した、ということもあるでしょう。その際に浪人して再受験するか、仮面浪人をするか、それかその大学を卒業してしまうか…いろいろな選択肢があると思います。
その際に「行ける大学がある」ということには大きな意味があると思うのです。
これは小説なのですが、学業に優秀な妹さんが試験前に高熱を出して受かるべき学校に不合格となり、逆に中学から恋愛に明け暮れていた不器用なお姉ちゃんがその高校に受かるという話があります(壮大なネタバレになってしまいますが、この小説はそれ以外にもたくさん読み応えがあり、小学生、中学生にお勧めです)。


このようなことが受験において起こりえないとは限りません。その際に居場所となってくれるのがFラン大学です。
2.学生として扱われる
たとえばAmazon Primeなどで学割を使いたいとか、学生でクレジットカードを持ちたいとか、国民年金の保険料を払いたくないといった場合に、学生であることで利益を得られる場合もあります。
日本国内に住むすべての人は、20歳になった時から国民年金の被保険者となり、保険料の納付が義務づけられていますが、学生については、申請により在学中の保険料の納付が猶予される「学生納付特例制度」が設けられています。本人の所得が一定以下の学生が対象となります。なお、家族の方の所得の多寡は問いません。
国民年金保険料の学生納付特例制度 ホームページ: https://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/menjo/20150514.html
そのため、社会に出てしまうことで高額な保険料を払うくらいなら、大学に在籍していたほうがお得といえる時と場合もあるかもしれません。事実、私がイタリアに行ったきっかけの一つは、この国民年金の保険料を払いたくなかったからというものがあります。海外移住してしまうのも一つの手ではあります。
また、進路に迷っているなどの場合でも、「ニート」ではなく「学生」として扱われるので、そういった有利さもあります。
3.特待生制度が使いやすい
私が通っていた大学は、入試で良い成績を収めると授業料が減免される特待生制度があり、私はそれに簡単に通ることができました。
特待生制度が使いやすいため、奨学金を受けるよりも楽という場合もあります。また特待生制度で免除された授業料またはその一部は、返済の必要がないので、金銭的にも安く大学に通えます。
4.留学しやすい
これは大学によりますが、学部の全員が留学できる学部がFラン大学にもあったりします。たとえ成績優秀者だけに限定されていても、留学するハードルは格段に低くなります。
ただ、私の個人的な意見では、Fラン大学から留学してFラン大学の学位を得るよりは、正規留学(現地の大学に入学し、卒業する)ほうが良いと考えています。そのほうが長く現地にいることができ、現地での就職が有利になります。
ただ、交換留学の最大の利点は、大学が留学をサポートしてくれることと、日本の大学に籍があるということで、日本での就職などに有利になることでしょう。
5.良い成績(GPA)をとるのに有利
これは私が通信制高校にいたときの話なのですが、難なくオール5をとることができました。勉強している時間と量は、全日制高校にいたときのほうが遥かに多かったのにもかかわらず。
少ない努力で良い成績をとることができれば、院進(大学院進学)に有利になります。また仮面浪人をする場合でも、その成績が生きてきます。
高校入試で内申点制度がありましたが、優秀な中学校の評定平均3.5と優秀でない中学校の評定平均4では後者のほうが入試に有利になるという悲しい側面がありますが、これは大学進学や院進でも同じことです。
6.就職のサポートが強い
Fラン大学はよく「就職予備校」と揶揄されます。しかし、就職予備校であるということは、就職に手厚いサポートをしてくれるということです。院進せず、留学もワーホリもせず、国際結婚して相手の国に住む予定もなく、そのまま日本の企業に就職するということであれば、教員や「キャリアサポートセンター」があなたを助けてくれるはずです。
しかし、「高待遇の場所に行ける就職のしやすさ」や「新卒採用のときの年収」では、もちろん有名大学を出ていたほうが有利になります。あくまでサポートの話です。
7.教員の質はさほど変わらない
実は、Fラン大学と旧帝大のような優秀な大学では、教員の質はさほど変わらないと言われています。

こちらによると、
昨今、大学教員になることは非常に困難です。競争率がとても激しく、一つの空きポストが出たら、そこに数十名か100名程度の募集がかかります。そのため、大学名で選り好みをするというような環境ではなく、どこの大学であれ、公募が出たら応募します。したがって、「Fランク」であれ「名門」であれ、大学教員ポストには優秀な研究者の募集が殺到し、知で知を洗う競争がなされるため、能力に差があるということは無い様に思います。
差があったらFランクの大学の教授が他大学の研究室に交付される予算の審査などしません。どの大学の教授も世界一を目指す猛者です。入学生のランクと教授のランクは必ずしも比例しませんし、世間ではFランク大学の先生が慶応早稲田、東大京大に引き抜かれることもしばしばあります。山中伸弥先生は奈良先端科学技術大学院大学でiPS細胞の開発に成功しています。かの奈良先端科学技術大学院大学ですよ。ご存知でしょうか。Fランクの大学ではありませんが、一般的な大学でもありません。最後に何故このような状況にあるのかという理由を解説しますと、東大を出ても少子化の煽りや経済の煽りを受けて大学の教授も就職難だからです。
Fランク大学の教授には、Aランク大学を定年された著名教授が大勢スカウトされて教壇に立っていますので、教授の能力としてはFランク大学の教授の方が上の時まあります。
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