こんにちは。ほのかです。今回は私が施設にいたときに教わった、「正しい」カルボナーラの作り方を書いていこうと思います。
なお、「日本にはレトルト食品でカルボナーラのソースが売っているよ」とイタリア人に言うと、かなり驚かれ、否定的なリアクションをされます。
「こんなに簡単なのになんで日本にはなんでもレトルトがあるの?」といわれます。
それでは。
2人分の材料
カルボナーラの材料は、このようになっています。
- 160グラムのスパゲッティ(またはリガトーニ、mezze manicheと呼ばれるパスタでも構わない)
- ベーコン60グラム(guancialeを使うことが理想的だが、日本にはないので普通のベーコンで代用可能)
- 新鮮な卵黄2〜3個
- ペコリーノロマーノ25グラム(日本では「ペコリーノチーズ」として知られている、個性的な香りを持つチーズ。日本で手に入らなければ、普通の粉チーズで代用可能)
- 水大さじ1杯
- ブラックペッパー
- 塩
参考までに、イタリア語の原文も載せておきます。
160 gr di Spaghetti (in alternativa Rigatoni)
https://www.tavolartegusto.it/ricetta/spaghetti-alla-carbonara/
60 gr di guanciale tagliato spesso (la fetta)
2 – 3 tuorli freschi (circa 1 tuorlo grande a persona)
25 gr di pecorino romano
1 cucchiaio circa di acqua di cottura della pasta
pepe nero
sale
作り方
- ベーコンを色が変わるまで炒める。この際にオリーブオイル等は必要ない。なぜなら、guanciale自体が油分をかなり含んでいるためである。ただし、日本の油分が少ないベーコンで代用する場合は、油を多少加えても良いが、この場合「正しい」レシピではなくなる。
- 卵、ブラックペッパー、塩を溶いてソースを作る。この場合に水を任意で加えても良い(目安は大さじ1)。
- スパゲッティ等を作る。この際に、スパゲッティを半分に折ると、イタリアでは「裏切り者(traditore)」と呼ばれ、嫌われるため、少なくともイタリア人の前ではやってはいけない。
- ソースとあえる。あえる段階で火をつけたままにしておくと、卵に火が通ってしまうため、必ず火を切ること。
- ペコリーノ・ロマーノをかける。2人で25gが目安だが、これは好き嫌いでいくらでも変えることができる。また、日本にある粉チーズで代用する場合、香りが足りないのでもう少し足しても良い。
やってはならないレシピ
- guanciale以外のベーコンを使ってはならない。pancettaと呼ばれるベーコンを使ってはならない。
- 生クリームを加えてはならない。卵黄だけで十分である。
- アルデンテ(al dente)でなければならない。なお、アルデンテというのは「歯で噛み切る」という意味である。のびてしまっては風味を損なう。
- 玉ねぎやニンニクを加わえてはならない。guancialeの味を損ねてしまう。
- ペコリーノ・ロマーノ以外のチーズを使ってはならない。パルミジャーノ・レッジャーノなどを使ってはならない。
- 卵のソースを入れるときに火をかけたままにしておいてはならない。その過程で出来上がるのはスクランブルエッグであり、カルボナーラではない。
- 唐辛子などを使ってはならない。味付けはブラックペッパーだけで十分である。
- 卵白を加えてはならない。卵黄の濃厚さが薄まってしまうからである。
参考:


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