皆さんこんにちは。私は言語学をイタリアの大学で勉強していますが、私の母語である日本語と中学時代から独学している言語であるイタリア語の違いや共通点を学べるこの授業をとても気に入っています。今回は、大学で学んだことを、皆さんにもわかりやすく説明いたします。
約物とは
約物(英語: punctuation mark)とは、言語の記述に使用する記述記号類の総称で、専らフォントなど組版を意識して使われる用語である。具体的には、句読点・疑問符・括弧・アクセントなどのこと。
以上のようにWikipediaに書いてあるのですが、今日はそれについて解説していきます。
イタリア語での記事もありますので、イタリア語で読みたい方はブログの言語をイタリア語に変更してからご覧ください。
文章中に記号が存在する理由
なぜ句読点や疑問符、感嘆符などの記号が存在するのでしょうか?
その答えは、書き言葉(scritto)において、書いた人の感情や息遣いやイントネーションを再現するために存在します。これらの記号があることにより、私達はまるで言葉が息をしているように感じられるのです。読点で一度息を止め、句点でゆっくり休憩するように小学校では習いますよね。読点のある場所では1秒休み、句点のある場所では2秒休むと私は習ったのですが、そのような作者の呼吸を感じるために句読点などの記号が存在するのです。
イタリア語の記号
セミコロン(punto e virgola / 😉
文の区切りを示すために使われます。セミコロンはコンマが続くときに、大きな区切りを示すコンマの代わりに使われます。コンマがいくつもあるような長い文章の場合、コロン以外にセミコロンを使うことがあります。
Esempio: Suonare il violino una volta ci annoiava; ora ci rende felici.
Ha dedicato la sua vita a diventare un buon giocatore di baseball; ora è uno dei principali giocatori di baseball negli Stati Uniti.
例: バイオリンを弾くのは退屈でした。今、それは私たちを幸せにします。
彼は人生を良い野球選手になることに捧げました。彼は現在、米国を代表する野球選手の 1 人です。
コロン(due punti / 🙂
コロンは引用や例示する前などにも用いられ、時刻の表示にも使われる。「例: 」「13:55」しかし、イタリアでは時刻の表示にはコロンではなくセミコロンを使うこともあります。
Esempio: Prezzo: 15€
Sono le 14:22.
例: 価格: 15 €
午後2時22分です。
コンマ(virgola / ,)
日本語の読点と同じで、文章に小休止を持たせたいときに使います。また、コンマをどこに置くかで意味が違ってしまう文章に対し、「この意味で使うよ」と言いたいときに使います。
Esempio: oggi il tempo era bello, soleggiato, caldo e il cielo era azzurro e ci siamo divertiti molto a visitare la città.
Ho 20 anni, sono giapponese e amo l’Italia.
例: 今日は天気が良く、晴れていて、暖かく、空は青く、街を訪れるのはとても楽しかったです。
私は 20 歳で、日本人で、イタリアが大好きです。
疑問符(punto interrogativo / ?)
意味の通り、疑問を表すときに使います。日本語と同じですね。
Esempio: Che tempo fa oggi a Roma?
Che lavoro fai?
例: 今日のローマの天気は?
お仕事は何をされていますか?
感嘆符(punto esclamativo / !)
意味の通り、驚きや感動を表すときに使います。日本語と同じですね。
省略記号(puntini di sospensione / …)
日本語の三点リーダと同じような使い方をします。後に続く文章が自明である場合、わざと言いたくない場合などに使います。また、イタリア語の場合、長い引用を省略する意味でも使います。日本語では多用され「三点リーダ症候群」と俗に呼ばれる依存症もありますが、イタリアではさほど使われません。
Esempio: non ho mai sentito la frase ‘Vivo per soldi’, no, ma in alcuni casi… no, non lo so nemmeno io… più ci penso, più capisco È sparito, e sono solo attaccato dall’ansia e dalla paura di essere completamente cambiato. (Citato dall’opera di Osamu Dazai “No Longer Human”)
Non c’è amore più grande di quello che un uomo dà la vita per il suo amico. Siete miei amici se fate quello che vi comando. […] Non hai scelto me. ti ho scelto. e ti sistema. affinché tu vada e porti frutto, e che il tuo frutto rimanga, e che qualunque cosa gli chiedi nel mio nome, egli te la dia. (Citato dal Vangelo di Giovanni)
例:「私はお金のために生きる」という言葉を聞いたことがありません、いや、しかし場合によっては…いや、私も知りません…考えれば考えるほど、理解が深まります。 、そして私は不安と完全に変わることへの恐れに襲われています. (太宰治「人間失格」より引用)
人が友人のために命を捧げる以上の愛はありません。私が命じたことを実行するなら、あなたは私の友達です。 […] あなたは私を選びませんでした。私はあなたを選びました。そしてあなたを落ち着かせます。あなたが行って実を結び、あなたの実が残るように、そしてあなたが私の名によって彼に求めるものは何でも彼があなたに与えるようにするためです. (ヨハネ福音書より引用)
※最後の2つの日本語がおかしいのは、編集の都合上再翻訳をかけているからです。ご了承ください。
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