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大学の新入生へ: リサーチマップを活用して最適な教員を選ぼう

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woman wearing brown shirt carrying black leather bag on front of library books Giappone – 日本 – Japan
Photo by Abby Chung on Pexels.com
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はじめに

この記事はこの春/秋から日本の大学に進学する1年生を主に対象にしています。

自分に合う授業の選び方

早速ですが、良い授業の選び方を紹介します。

たとえば「アメリカの19世紀の文学」という授業と「イギリスの歴史」という授業があった場合、どちらが自分の興味により近いかを判断するのはそれほど難しいことではありません。もし迷った場合にはシラバスなどを参照して決めると良いです。

シラバスとは、レシピのようなものです。第1回目はイントロダクションを行い、第2回目はアメリカという土地の歴史を簡単に説明し、第3回目は有名なこういう作家(アメリカの文学は私の専門外です)について紹介し、第4回目は…といった、こういうものを用意してこういう手順で授業をすれば、「アメリカの19世紀の文学」というひとつの料理がこうやってできるよ、ということをシラバスは説明しているのです。

もちろん、「私は歴史を重点的にやりたい」というならば、たとえばレシピよりトマトを多く使うということもできるように、予習復習や教員の研究室に行き個別で教えてもらうこともできるのです。大学とは研究室に行ける権利のサブスクであり、間違っても寝る場所ではありません。自宅のベッドのほうが快適に眠れますよね。

先生がどれだけ学部生に親切かにもよりますが、研究室に行ってより詳しく「具材を加える」こと、もっと詳しく言うと「日本トラウマティックストレス学会での学会発表」という学会発表ということをすることを、すべての学部生にお勧めいたします。良い先生であれば、たとえB1(大学学部1年生)にも、研究の道、学会発表の道は開かれています。そして、どうやったらその「優しい先生」は見つかるのでしょうか?

研究に協力的な先生を探すための道具が、リサーチマップ

リサーチマップとは、教員のプロフィールです。シラバスだけでは不十分なので、リサーチマップを存分に活用して授業を選ぶことを強く推奨します。

「どういうことが好きで、どういう研究をしていて、どういう実績があって」ということは、すべてリサーチマップに書いてあります。

リサーチマップの探し方は、例えば教員が「山田花子先生」であなたの大学が「新潟大学」ならば、「山田花子 リサーチマップ」で出てきます。しかし、同姓同名の山田花子先生がいる場合は、「山田花子 新潟大学 リサーチマップ」です。これを存分に活用して、素敵な先生を探すことを心からお勧めします。

リサーチマップがとくに役に立つのは、「19世紀アメリカの文学」という授業が複数の教員によって開講されている場合です。例えば山田花子先生の専攻が英語圏の文学で、山田太郎先生の専攻がアメリカの歴史といった場合に、あなたにより合う先生を探すために役立つのがリサーチマップです。たとえば、あなたが研究したいのがアメリカの歴史であれば、山田太郎先生の授業を選ぶほうが賢明です。

そして、リサーチマップが埋まっていれば埋まっているほど、その先生はたくさんの成果があり、たくさん研究していて、生徒がたとえB1であろうと親身に研究を教えてくれる確率が上がります。その先生の最終学歴が博士後期課程であれば、研究をしっかり学んでいるといえます(見るべきところは大学名ではありません)。

研究をやるために大学はあるのです。大学では好きなだけ研究ができます。研究や勉強や学問をやりすぎて「お前真面目すぎるやん、きっしょwww」といじめられる場所ではありません。それを「B1に研究は無理」と無条件に足切りする先生ではなく(残念ながら多少います。教員も多忙なのです)、「こういうことからはじめればいいよ」と親切に教えてくれる先生に出会いたいものですよね。せっかく高い学費を払っているのですから、寝るためではなく、研究の方法やエッセンスを学びに行きたいものですよね。少なくとも私はそう思います。寝るためだけなら授業時間がより短く学費が安い専門学校に行ったほうが賢明です。

リサーチマップで最適な教員を探しB2で学会発表した友人の話

彼女は「日本語学」という科目をとっていました。

リサーチマップを駆使して、非常勤講師で東京大学から来ている先生の授業を履修することができました。彼は東京大学と彼女の大学(はっきりいって、Fランですし、周りの学生は寝ていたりそもそも講義にすら来ないような生徒ばかりの大学です)を行き来しているため、彼はとても多忙だったのですが、授業がはじまる前の30分はふたりが研究できる貴重な時間でした。

その時間を有効活用し、彼女はひとつの論文を書き、日本言語学会(だったと思います)で発表をし、見事ポスター発表で賞を勝ち取りました。繰り返しますが、B2(大学の学部2年生)です。

もちろん彼女の向学心も素晴らしいものなのですが、先生がたった30分を彼女に渡して親身に教えてくれたことが大きいのです。そして、研究のいろはも知らない彼女が学会発表という輝かしいステージに立てたのは、間違いなくふたりの力なのです。

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