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私がラクイラ大学心理学部に正規留学するまでにしたこと

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a person holding a globe io – 私 – me
Photo by Anna Shvets on Pexels.com
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皆さんこんにちは。私は日本からラクイラ大学心理学部に正規留学した、ほのかと言います。今回は具体的にどういう準備をしてどういうことをした結果第一志望校であるラクイラ大学心理学部に合格できたのかについて書いていきます。この記事はラクイラ大学心理学部を志望されている方だけではなく、イタリアの大学に留学(とくに学位取得目的で渡航する正規留学と呼ばれる方式)したい方にはぜひ読んでほしいです。

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中上級レベルのイタリア語の習得

高校生のうちに、イタリア語で行われる授業についていくために、イタリア語をCILS B2相当レベルまで独学で習得しました。このレベルは、日本の4年制大学でイタリア語を専攻した場合に卒業するまでに目指すレベルとされている、中上級レベルです。これらを独学で習得するためには、時間と努力が必要です。しかし、私は震災の被災者を支援したいという夢があり、それはラクイラ大学心理学部で勉強することが最適だと考えていたため、その夢が大いに背中を押してくれました。

英語の習得

論文の多くは英語で書かれています。そのため、英語の知識も避けては通れません。オーストラリアに留学するなどして、英語を習得し、使えるようにしました。授業はイタリア語で行われ、イタリアにお友達の多くがいたため、英語を使う機会はあまりありませんでしたが、高校などの授業を真剣に聞き、またBBCやCNNなどの英語のニュースを毎日聞くようにしていたところ、特にリーディングやリスニングの成績を大きく上げることができました。

翻訳者としてのキャリアを開始する

留学資金を集めるため、そして何よりも自分の好きなこと(言語や言語学)とかかわりの深い仕事をするために、翻訳者として働き始めました。この経験で多くの同僚と知り合うことができ、彼らから刺激やモチベーションをもらっていました。お金を貰うことで、学校以外の方法で社会と繋がることができたのも大きいです。ラクイラ大学のようなイタリアの国立大学に留学するためには、年間約1500ユーロ/15万円の資金に加え、生活費が必要です。ラクイラの家賃の平均は、1部屋150ユーロ/15000円程度ですが、これに加え、食費などもかかります。これらの留学資金を貯めるために、翻訳者の仕事は大いに役立ちました。また、翻訳者という仕事は、職務経験がなによりも大事な仕事です。そのため、早くから経験を積めたことは、私の人生において大きな自信と達成感を与えてくれただけでなく、留学が成功するということを確信できたのです。

ラクイラを訪れる

2020年1月、つまり新型コロナウイルスの感染が広まるほんの少し前、私はセンター試験に行かずにラクイラを訪れ、ラクイラ大学を下見しました。アポイントメントをとらずにいきなり押しかけたにもかかわらず、ラクイラ大学のことを理解する貴重な機会になりました。留学したい街を実際に訪れることで、私にとってラクイラで勉強するということが完璧なソリューションであることを確信できました。実際、ラクイラはとても暮らしやすい街です。ラクイラ市民の方がとても優しく歓待してくれたため、私の居場所はここにあると強く実感しました。留学したときに「こんなはずじゃなかった」という思いを減らすためにも、留学先を下見することを強くお勧めします。

ラクイラに友達を作る

留学とは孤独なものです。何も知らない街に突然飛び込んで、そこでしばらく時間を過ごすときに、どうしても孤独になると病んでしまいます。そのため、Facebookを活用し、ラクイラ市民の方と仲良くなることができたのはラクイラ大学心理学部への留学を成功させるために不可欠なものとなりました。ラクイラの方はとても優しく、そしてとても屈強で打たれ強い方ばかりでした。もちろん、私が見たのはほんの表面的な部分で、彼らのほんの一部にすぎませんが、それでも生まれ変わりつつある街の強さを心から感じることができました。ラクイラのお友達は、私のことをとても優しく手助けしてくれ、必要な参考書(日本からは手に入りません)を送ってくれた友人や、コーヒーを奢ってくれた友人など、たくさんの優しさに触れることができました。その結果、私のラクイラ大学心理学部への留学は成功したのです。

イタリア語で必要な科目(生物、化学など)を勉強する

ウィキペディアなどで、イタリアの高校で教えられる標準的なカリキュラムの教科書が一般公開されています。それを使い、母語である日本語ではなくイタリア語で生物や化学や数学などの科目を勉強したことは、留学生活で良い結果を残すために必要なものでした。日本では学ばないようなこと、日本では使わないような言葉、そういったものを学ぶことができたからです。また、理系科目に比べ文系科目は学ぶ内容が大きく異なっています。例えば、一般常識としてラテン語や古代ローマの知識が必要とされていること、イタリアだけではなくヨーロッパの歴史や文化などの知識が必要とされていることをわかってはいても、それを日本から勉強するのはとてもハードルが高いのです。その際に、イタリア語でそれらの科目を学ぶことにより、イタリアで生きていくのに必要なことを学ぶことができるのです。

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