こんにちは。ほのかです。今日は私が在籍しているラクイラ大学心理学部(DISCAB: Dipartimento di Scienze cliniche applicate e biotecnologiche / 応用臨床科学とバイオテクノロジー学科)について紹介します。これからイタリアへの留学を考えている方や心理学部に入学する方にとって参考になることを願います。
心理学部
この学部は主に心理士(psicologo)や心理療法士(psicoterapeuta)を目指す学生が専攻します。実際、卒業生の多くは大学院に進学し、その後1年間の実習を経て心理士になるか、さらに勉強をして心理療法士になることを目指しています。私はそれを目的として心理学部に入学したわけではなく、あくまでもラクイラという土地で心理学を学びたかっただけなのですが、この大学に入ってとてもよかったです!
1年生が学ぶ科目
イタリアの大学は3年で卒業します。そのため、カリキュラムはかなり内容が濃いものになっていて、日本の心理学部とは比較にならないほど勉強しなければ卒業することはおろか、単位を取ることさえできません。
1年生は、心理学の周辺にある分野を中心に学習します。そのため、「心理学」と聞いて一般的には思い浮かべないようなことも勉強します。
1学期
一般的な心理学
生物学
解剖学
統計学
情報
一番難しかったのが統計学です。数式がたくさん出てきて、数学が得意でない私にはかなり難しかったです。周りも同じようなことを言っていたので、私だけではないようです。
2学期
一般的な心理学
英語
神経学
心理学の歴史と手法
哲学
社会心理学
英語の勉強をすることは、想像していなかったです。しかし、外部の検定試験(IELTSなど)に合格するか大学で行われる試験に合格すれば、この科目の単位は貰えます。
2年生
2年生になると、さらに本格的に心理学を学びます。いわゆる「心理学」という学問の奥深くについて学ぶことができます。
1学期
パーソナリティー心理学(訳語が不明です)
発達心理学
感情心理学
理学的心理学(これも訳語が不明です)
2学期
教育心理学
認知行動的心理学
心理学の技法と試験(試験とは、心理検査のことを指し、一般的な「心理テスト」と呼ばれるものとは違います)
力学的心理学(私には何を言っているのかわかりませんが、Wikipediaによると「精神力動」という訳語があっているようです)
3年生
最終年度は、卒論と実習で忙しいため、講義はあまり多くはありません。
1学期
臨床心理学
神経精神医療
精神病理学
2学期
精神科領域の薬学
産業心理学
これらの単位はすべて必修科目なので、自由に選んだりほかの科目を受講したりすることはできません。日本の大学と比べ、みんなが同じ授業を受けるイタリアの大学は自由がないといえますが、その分周りと同じ授業を受けているため情報交換がしやすいです。
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